建築と設備・80
病院内感染と設備
古橋 正吉
1
,
辻野 純徳
2
Masayoshi FURUHASHI
1
,
Yoshinori TSUJINO
2
1東京医科歯科大学手術部
2有限会社UR設計
pp.1105-1111
発行日 1992年12月1日
Published Date 1992/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903789
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医療側から
はじめに
病院内感染の発生率は,内外ともに数%を下らないのが現状である.
医療が高度に発達し,診断,治療の進歩により患者は多くの恩恵を受けている反面で,なお院内感染の危険がつきまとうのは何故であろうか.理由の1つには病院内の特有な微生物汚染環境の存在が挙げられよう.これは感染患者(入院,外来),医療職員,医療機器,建築設備などに目に見えない微生物汚染が相互にかかわり合って汚染源となり,感染経路を成立させるものと考えられる.
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