グラフ
最高水準の設備と体制を誇る—静岡県立こども病院
pp.353-358
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206521
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昨年4月1日オープンした静岡県立こども病院は,1年経過した今日,当初の"病院"というものをほとんど知らない県職員と半数近くを占める新卒の看護婦の講習に明け暮れた苦労が実って,運営は軌道に乗り始めた.市郊外の丘陵地に立てられたレンガ色の建物がそれである.
静岡県は,伸奈川,愛知両県に挾まれて,人口対医療機関数が少なく,医療機関整備が緊急の課題であった.昭和48年医科大学誘致に伴い,医療水準向上施策の一環として,隣接する既存の二養護学校に病院,肢体不自由児収容施設を含めて,小児の医療・保健の一大メッカを築き上げることが計画されたが,その後,この計画は石油ショックで縮小され,収容施設は見送りになるという経過を辿っている.当院は昭和40年日本初の国立小児病院が作られてから6つ目のこども専門病院であり,これまでの5病院を参考にし,さらに近代的高装備の病院としで整備されている.
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