特集 地域包括ケアにおける外来看護の標準化 重症化予防の観点からのアウトカム集積に向けて
PART1 システム化・標準化の先進事例
—【インタビュー】—米子市フレイル対策モデル事業における大学病院,行政との連携
伊藤 道美
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1社会福祉法人こうほうえん 米子市尚徳地域包括支援センター
pp.596-597
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202431
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⦿米子市フレイル対策モデル事業
医療・介護・福祉連携における総合相談支援サービスをワンストップで担う地域包括支援センターは,鳥取県米子市に7か所あり,うち2か所について社会福祉法人こうほうえんが委託を受けて業務を行っています。主に,社会福祉士,保健師,主任介護支援専門員の3職種が,専門性を生かしながら互いに連携を取り,チームで総合的に高齢者を支え相談に対応しています。地域に住む高齢者やご家族の支援に加えて,要支援認定者やその前段階であるフレイル状態の方々を支援する予防的な事業も担っています。
その一環として,2019年度に米子市永江地区をモデル地区に設定して永江自治会,米子市,鳥取大学医学部附属病院(以下,鳥取大病院),こうほうえん(米子市尚徳地域包括支援センター[以下,当センター])が連携し,2019年度から2024年度を事業期間とする「米子市フレイル対策モデル事業」(以下,フレイル事業)に取り組んできました。フレイルになる前の段階から自身の状態を認識し予防対策を講じることにより,要介護状態への移行の抑制や発生予防につなげる取り組みです。
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