特別記事
介護保険と看護職―滝川市における病院と行政の連携を例に
福浦 忠雄
1
1北海道保健福祉部高齢者保健福祉課
pp.88-92
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901162
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はじめに
介護保険の施行が2か月後に迫っている。高齢者の介護に関わる医療・福祉サービスの総合化,介護の社会化,社会的入院の解消,在宅サービスの重視を掲げたこの制度は,国民健康保険制度創設時以上の注目を浴び,制度変革に伴うさまざまな課題を抱えながら発足しようとしている。
全国三千余の市町村の担当者は,限られた財政の中で在宅サービスのメニューの充実をめざしている。また,介護認定というサービス提供の新しいものさしによって,サービス水準が低下することのないよう,高齢者への影響も配慮しながら準備が進められている。急速な高齢化による医療・福祉・年金への財政負担の軽減という時代の要請はあるにしても,この制度の施行は,これまでのゴールドプランや新ゴールドプラン以上に,高齢者の在宅サービスの水準を引き上げることに貢献するに違いない。
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