連載 人が成長する組織づくりの可能性を探る—海外の文献・事情をひも解きながら・2
ゲイリー・ハメルと私たち—コア・コンピタンス経営にみるリソース重視のアプローチ
嶋田 至
1,2
,
西川 耕平
2,3
1合同会社チーム経営
2OD Association in Japan(ODAJ)
3甲南大学 全学共通教育センター
pp.164-168
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202332
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この連載では,さまざまな文献に言及しますが,今回は前回も紹介した書籍『ヒューマノクラシー』の著者であるゲイリー・ハメルに注目したいと思います。『ヒューマノクラシー』はゲイリー・ハメルとミッシェル・ザニーニの共著ですが,おそらくはハメルが大部分を書いたのではないかと推測できるほど,ハメルの考え方が色濃く反映されています。
ゲイリー・ハメルは,ロンドン・ビジネススクールの客員教授(faculty)であり註1,シリコンバレーにある非営利研究機関マネジメント・ラボの創設者兼ディレクターでもあります。2008年5月に,ハメルは,「renegade brigade(背教者の部隊)」として,21世紀のマネジメントを考えるオープン参加型のオンラインコミュニティ「マネジメント・イノベーション・エクスチェンジ(MIX)」を立ち上げました註2。
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