特集 真に求められる地域包括ケア病棟とは 2022年度診療報酬改定を踏まえて
—【インタビュー】—「おうちにかえろう。病院」の理念と実践—「家に帰りたいのに,帰れない」という社会課題の解決に,チームで挑戦する
宇都宮 宏子
1
,
水野 慎大
2
,
針生 彩子
2
1在宅ケア移行支援研究所 宇都宮宏子オフィス
2おうちにかえろう。病院
pp.878-889
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202263
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「おうちにかえろう。病院」は,「Patient Journey=患者の旅路」を支え,1人ひとりの自分らしさや価値観を尊重した地域医療を提供するTEAM BLUE(医療法人社団焔)が,2021年に東京都板橋区に開設した病院。全床地域包括ケア病床で,病気ではなく生活を中心に治療プランを組み立て,サブアキュート,ポストアキュート,レスパイトなどの機能から,自宅に帰った後の生活を見据えた治療とリハビリテーションを提供している。
開設から約1年半,TEAM BLUE内の在宅療養支援診療所や訪問看護ステーションはもとより,大学病院をはじめとする急性期病院や訪問看護ステーションなど地域の医療・介護施設と連携を取り,実績を積み重ねてきた。
本稿では,在宅療養移行支援の専門家で「おうちへ帰ろう」を旗印に活動を続けてきた宇都宮宏子氏がインタビュアーを務め,「おうちにかえろう。病院」の理念と実践を通じて,地域包括ケア病棟(病床)のあるべき姿,患者が暮らしたい場所で生活するための支援のありようを探る。
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