人
常に陣頭に立つ医療の実践者 済生会横浜市南部病院院長 阿部達夫氏
安部井 徹
1
1東邦大学
pp.292
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208273
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済生会横浜市南部病院は神奈川県の済生会と横浜市が一致協力して,港南台を中心とした地域医療を担当するという,全く新しい構想の病院である.長い歴史があって,神奈川県下の医療に多大の貢献があった済生会と横浜市が大同団結するという医療体系は新しい方向性を示していて,その発展が注目される.阿部先生は一昨年東邦大学を停年退職され,大学の名誉教授になられたが,昨年12月この病院の院長に就任された.新機軸の病院としては誠に当を得た人事であったと慶びに耐えない.
先生は東邦大学の第2内科の主任教授として27年間在籍されたが,学問の上では言うに及ばず,管理者としての能力も抜群であった.大学紛争等の喧噪とした学園内で,常に陣頭にあって奮闘されていた姿は印象的であった.東邦大学の今日の発展は先生のご尽力によるところが大きい.
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