特集 中小規模病院看護管理者へのアウトリーチ型支援 めざす姿を描き,組織の中長期的な成長を支える
扉
pp.644-645
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201919
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地域包括ケアシステムが推進される中,中小規模病院における質の高いケアへの期待は今後一層増すことが予測され,その実現に向けて絶え間ない看護管理実践が重要です。一方,中小規模病院の看護管理者への支援は,その資源が不足している実情があります。
近年,東京大学大学院看護管理学分野の研究室では,ミッションを基に組織変革をめざす看護管理についてさまざまな研究を推進しています。そして得られた知見に基づく臨床支援活動の一環として,東京都ナースプラザによる「看護職員定着促進事業(アウトリーチ型支援)」に参画しています。
この事業の特色は,単年度の特定の問題解決をめざすPDCAサイクルではなく,変革型のミッションマネジメントとして組織全体の成長を中長期的にめざす点にあります。
本特集では,事業の基盤となる概念と支援モデルを解説するとともに,支援を受けた病院での実践事例を紹介し,中小規模病院の看護管理者への支援環境づくりについて考察します。
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