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特集 新型コロナウイルス感染症の検証―腎疾患診療を中心に
コロナ禍での腎疾患診療
COVID-19が腎代替療法選択に与えた影響
The impact of COVID-19 on the selection of renal replacement therapy
鳥越 健太
1
,
西野 友哉
1
TORIGOE Kenta
1
,
NISHINO Tomoya
1
1長崎大学病院腎臓内科
キーワード:
COVID-19
,
renal replacement therapy
,
shared decision making
Keyword:
COVID-19
,
renal replacement therapy
,
shared decision making
pp.451-455
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000905
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はじめに
2019年12月に中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)は瞬く間に全世界に拡大した。わが国においても2020年1月に最初の感染者が報告されて以降,その数は増加の一途をたどってきた。しかしながらデルタ株が主流であった時期と比較するとオミクロン株へ移行して以降は重症度も低下しており,2023年5月8日に感染症法上の位置づけが2類感染症から5類感染症へ変更となった。現在はポストコロナ時代へと移りかわってきているが,易感染性である腎不全患者においては引き続き注意が必要である。またCOVID-19は国民に感染拡大防止を意識する新しい生活様式を定着させることになったが,腎代替療法は患者の生活の一部ともいえ,新しい生活様式の視点は腎代替療法の選択にも必要であるといえる。
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