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報告
健常若年者における利き足の左右差が片足立ちに与える影響
Influences of laterality for one leg standing time in healthy young subjects
佐藤 健一
1
,
小林 量作
2
,
計良 圭一
3
,
久保 雅義
2
Kenichi Sato
1
1株式会社シルバーアシスト
2新潟医療福祉大学理学療法学科
3新潟アルビレックスランニングクラブ
キーワード:
片足立ち
,
踏切足
,
蹴り足
Keyword:
片足立ち
,
踏切足
,
蹴り足
pp.897-901
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102098
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要旨:本研究の目的は,健常若年者を対象に踏切足(高跳びの踏切足),蹴り足(ボールを蹴る足)の利き足による違いが片足立ち時間に影響を及ぼすかどうかを検討することである.開眼・閉眼片足立ち時間の測定およびアンケートを学生588名に実施し,このうち骨・関節・筋の既往歴のある者を除いた463名を分析の対象とした.利き足に関しては,踏切足と蹴り足の左右どちらであるかを質問して,この結果と開眼・閉眼片足立ち時間および時間ロンベルグ率(閉眼片足立ち時間を開眼片足立ち時間で除す)を比較した.他に片足立ちに関連する因子として「めまい」「車酔い」「運動習慣」の有無を質問として挙げた.この結果,踏切足が左の者は踏切足が右の者より閉眼片足立ち時間が長く,時間ロンベルグ率においても有意に優れていたが,その効果量は小さかった.若年者の片足立ち時間の測定では,片足立ちに影響する要因のひとつとして踏切足および蹴り足を調査項目として把握しておくことが望ましい.
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