特別記事
神戸市内の訪問看護ステーションへのCOVID-19に関するアンケート調査の結果報告—利用者と看護師たちを護る管理者の立場から
藤田 愛
1
1北須磨訪問看護・リハビリセンター
pp.49-56
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201762
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調査に至るまでの経緯
2020年1月,世界で初めて新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の感染が拡大した中国・武漢市のニュースを見ていた頃は,「遠い他国のこと」と感じていた。2月になりクルーズ船のニュースを見ていた頃も,まだ「身近に起こること」という危機感は希薄だった。
しかし,3月になり,じわじわと近づいてきていると思ったのは束の間,一気に目の前にやってきたという感じだった。遅かった備えを後悔しても,毎日どこを探しても,マスクやアルコール消毒液を入手することはできなくなっていた。都市部での感染者は急増し,4月に入って緊急事態宣言が発出された。
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