実践報告
新型コロナウイルス感染症患者の受け入れに伴う看護管理者としての実践と今後の課題—名古屋市立東部医療センターの取り組み
古林 千恵
1
1名古屋市立東部医療センター 看護部
pp.58-64
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201763
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2019年12月,中国において確認された新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)は,日本でも2月にかけて徐々に感染者数が拡大していった。
名古屋市立東部医療センター(表1:以下,当センター)は,流行の当初より受け入れ準備を行っていた。2月14日からの患者受け入れ後は,看護体制,勤務職員への精神的サポート,感染症病棟以外の職員への配慮,ハード面の整備,マスクなどの診療材料の不足,外国人入院患者の受け入れ,職員との情報共有など,数々の課題に直面した。看護管理者として,いかに影響を最小限に抑え,適切で安全な病院運営を行うかに苦慮した。本稿では,今回の経験を次の発生時に備えて振り返り考察したい。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.