書評
看護現場学への招待—エキスパートナースは現場で育つ 第2版
山浦 晴男
1,2
1情報工房
2千葉大学大学院看護学研究科
pp.268
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201535
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「帰納的アプローチ」を通して,看護経験を概念化し,実践した看護の証を残す
著者・陣田泰子氏と評者の出会いは,2010年にさかのぼる。文部科学省主催・千葉大学実施の「国公私立大学病院副看護部長研修」(現在も継続)を受講した聖マリアンナ医科大学病院の副看護部長が,評者が担当した講義・演習の内容を陣田氏(執行役員・統括看護部長・ナースサポートセンター長=当時)に報告したことに始まる。
それを契機に,本書『看護現場学への招待』が提唱する「看護の概念化シート」を用いた研修の成果発表会の場にお誘いを受け,臨床現場の看護師が自らの体験をもとに概念化した看護観を生き生きと語る姿を目にした。その後の実践を加味して出版されたのが今回の第2版である。
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