連載 「看護」の意味を見つめる 訪問看護の実践から・6
在宅ケアの現場で感じる介護保険制度の負の側面—「医療のことは分かりません」を盾に,話に耳を傾けないケアマネジャーの弊害
藤田 愛
1
1医療法人社団慈恵会 北須磨訪問看護・リハビリセンター
pp.956-959
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201417
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以前から続く,ケアマネジャーの「医療のことは分かりません」問題。今回は,いま在宅ケアの現場で何が起きているかをご紹介したい。
高齢者の最終段階は何を大切にしている誰に出会うかで決まるのではないかとさえ感じることがある。私自身も不幸な出会いにならぬよう,自分の価値観や倫理観,知識を磨く努力をしているが,万能ではなく得意不得意があることを痛感する。病院,在宅と見渡してみるとどの職種においても同じように高齢者にとって残念な出会いというものがある。どちらを選んでも負け戦のような経験をした記憶が新しく,今回はケアマネジャーについて焦点を当ててみたい。
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