特集 対話のプロセスを支援する倫理カンファレンスの技法 ジレンマ・メソッド
— 【ダイジェスト版 誌上採録!】—ジレンマ・メソッドを用いた倫理カンファレンス—「“食べられるようになりたい”という希望が強い患者に対して,どう関わればよいか分からなくなった」事例
田代 志門
1,2
,
稲村 直子
3
,
宮田 佳代子
4
,
里見 絵理子
5,6,7
,
一家 綱邦
2,8
,
清水 千佳子
9,10
,
高田 博美
11
1東北大学大学院文学研究科社会学専攻分野
2国立がん研究センター中央病院 臨床倫理支援室
3国立がん研究センター中央病院看護部
4国立がん研究センター中央病院 相談支援センター
5国立がん研究センター中央病院 緩和医療科
6国立がん研究センター中央病院 地域医療連携部
7国立がん研究センター中央病院 患者サポートセンター
8国立がん研究センター 社会と健康研究センター 生命倫理・医事法研究部 医事法研究室
9国立国際医療研究センター病院 がん総合診療センター
10国立国際医療研究センター病院 乳腺・腫瘍内科
11国立がん研究センター中央病院看護部 緩和ケアチーム
pp.726-736
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201357
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本特集では構造化された倫理カンファレンスの方法「ジレンマ・メソッド」を紹介してきた。本稿では,国立がん研究センター中央病院で,実際にジレンマ・メソッドを用いた模擬倫理カンファレンスを開催していただき,その模様を約半分にダイジェストして掲載する。
事例提供者は看護師の稲村直子氏,ファシリテーターを田代志門氏が務め,多職種にお集まりいただいた。事例提供者の問題意識や困りごとに焦点化し,率直な対話を通じて,2つの選択肢の中から最善の選択を考えていくプロセスを疑似体験してほしい。本特集723ページから725ページにある臨床倫理検討シート(ジレンマ・メソッド版)を参照しながら読み進めていただきたい。
事例はプライバシー保護のために一部改変している。
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