特集 対話のプロセスを支援する倫理カンファレンスの技法 ジレンマ・メソッド
病院看護部での「ジレンマ・メソッド」活用の可能性—看護師の立場から
稲村 直子
1
1国立がん研究センター中央病院看護部
pp.737
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201358
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当院の臨床倫理サポート体制
国立がん研究センター中央病院では臨床の倫理的な問題に対し,各診療科や医療チームでの「倫理カンファレンス」,定期開催で担当スタッフ以外も含めた話し合いが可能な「倫理カンファレンス(NCCH臨床倫理カフェ)」,多職種チームによるセカンドオピニオンが受けられる「臨床倫理コンサルテーションチーム」,そして病院全体の方針策定や生命に関わるような「重い」案件の組織的判断をする「臨床倫理委員会」,と問題に応じたサポートが可能な体制をとっています。
今回の模擬カンファレンスの出席者には,臨床倫理コンサルテーションチームの複数のメンバーが含まれています。メンバーは倫理的問題に対して多職種で意見交換することに慣れているため,今回もスムーズに対話が進んだ部分が大きかったと感じています。
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