特集 ナースにしかできない! 臨床栄養管理
―一般ナース参加型!―誌上NSTカンファレンス×2事例
小谷 穣治
1
,
福田 能啓
2
,
荒木 一恵
6
,
宮本 純子
6
,
矢吹 浩子
3
,
舛谷 元丸
4
,
入江 俊彦
6
,
岡山 カナ子
5
,
尾上 由美子
6
,
余谷 直美
6
1兵庫医科大学病院救命救急センター/NST
2兵庫医科大学病院臨床栄養部/NST
3兵庫医科大学病院看護部/NST
4兵庫医科大学病院循環器内科/NST
5兵庫医科大学病院WOC
6兵庫医科大学病院/NST
pp.137-149
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100861
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カンファレンス1 嚥下障害があり褥瘡に悩む患者さん
事例1 Aさん,男性,81歳
●病名:前立腺がん.ホルモン療法を3か月に1回行なっている.
●既往歴:糖尿病(糖尿病下肢壊疽による両下腿切断).現在,血糖コントロールは良好.
●身長・体重:131cm(両下肢切断後)・50kg(体重変化率不明).
●栄養上の問題点:加齢による嚥下機能の低下が4週間継続.固形食とトロミ食の経口摂取が可能で,現在はトロミ食(1500kcal)を8割程度摂取している.両下肢を切断しているためにエアマット上での座位保持が難しく,食事中も安全な摂食姿勢を保てない.
●活動上の機能障害:10年以上前に両下肢を膝上15cmで切断して以来寝たきり.
●消化器症状:なし
●生化学データ:白血球数9500/mL,総リンパ球数10.9%(1035mL),アルブミン2.1g/dL,CRP(C反応性タンパク)4.6g/dL,TP(血清総タンパク)5.4g/dL.
●活動係数:1.0,ストレス係数:1.2
●感染:軽度
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