連載 人生の終わりの日々のケアを訪ねて・5
医療連携で心穏やかに—居られるだけ自宅, 難しくなれば入院へ
村上 紀美子
pp.453
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200984
- 有料閲覧
- 文献概要
今話題の“地域包括ケア病棟”の原型のような,地域密着・医療連携の看取りを見つけました。岩手県の山中のこの地域は,30年前は医療機関がなく,住民はいよいよとなると町を出なければなりませんでした。「この町で死ねるようにしたい」という首長の願いでできたのが,一関市国民健康保険藤沢病院(以下,藤沢病院)です。
この地域唯一の医療機関の責任を果たすべく,病棟(10対1看護で54床),2次救急を担い,手術室やCT・MRIなど最新の医療機器,健康増進外来(糖尿病の生活改善),フットケア外来,物忘れ外来,退院支援,訪問診療,訪問看護など,生活を支える医療をフル装備。医療者と住民が一緒に学びつくってきた,創業院長の佐藤元美さんと看護師長畠山貴江さんのお話です。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.