連載 人生の終わりの日々のケアを訪ねて・3
健やかな死へ(後編)—今日は死ぬのにもってこいの日
村上 紀美子
pp.265
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200930
- 有料閲覧
- 文献概要
自然で穏やかな死,の続きです。グループホームで暮らしていた健康自慢の五郎さんは,92歳の春ごろから足が急に弱り,飲食量が減って痩せていき,熱が出たときは点滴をし,反応が乏しくなり,尿量が減り……あちらの世界に移っていく気配が濃くなりました。
6月,グループホームのスタッフは「そろそろその時が近い」という判断で,訪問診療を頻回に依頼しました。「医師の診察から24時間以内なら検死扱いにならないので,落ち着いた日中に訪問診療を」と家族と相談していたのです。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.