特集 操作される生と死を前にして
「死にたい」の背後にあるもの―死の自己決定・安楽死
清水 昭美
pp.852-858
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903875
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朝日新聞につぎのような投書があった.
悪性リンパ腫の父の病状が悪化し,苦しめるだけの延命措置を断った.急変の知らせで病院へ行くと,医師はおらず,来る気配もない.看護婦が心臓も止まっているようだと言い,医師が来ないことを問い詰めると,家族にはこういうことが起こることを話してあると言っていたという.約2時間後に当直医が心停止を確認した後に担当医が来たという.投書者は,急変時に放っておいてくれと頼んだ覚えはないと述べている1).
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