特別記事
【金沢大学附属病院 看護管理者座談会】高度急性期病院での抑制しない看護へのチャレンジ
小藤 幹恵
1
,
渡邊 真紀
1
,
中西 悦子
1
,
小川 外志江
1
,
山﨑 真由美
1
,
鈴見 由紀
1
,
山上 和美
1
,
田中 千秋
1
,
寺下 千恵
1
,
赤坂 政樹
1
,
中川 智絵
1
1金沢大学附属病院
pp.130-137
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200896
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2016年2月,金沢大学附属病院の一般病棟および精神病棟において,身体抑制がなくなった。ミトンやセンサーマット,監視カメラの使用も激減した。高度急性期病院かつ特定機能病院としての役割を担う同院で,なぜ抑制しない看護が可能になったのであろうか。
同院では2008年から臨床倫理に組織を挙げて取り組み始め,現在では各病棟で患者・家族にとっての最善を検討する「分岐点カンファレンス」が日常的に行われている。この倫理的な組織風土と各病棟看護師長のリーダーシップとスタッフのチームワークが,看護部を挙げた取り組みを大きく後押しした。
この取り組みについては弊誌2017年1月号,5月号において副病院長兼看護部長の小藤幹恵氏が紹介しているが,本号では,同院の看護管理者による座談会を通じて,抑制しない看護の実現に向けた組織的チャレンジの成果を可視化する。
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