連載 やすらぎとひらめきの場づくり マインドフルネスとファシリテーション・11
自他へのコンパッションを育むGRACEプログラム
中野 民夫
1
1東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
pp.496-498
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200723
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ケアする人自身のケアのために
「患者だけでなく,医療関係者も苦しみの中にいます」
冒頭,ジョアン・ハリファクスさんはこう語り,ケアする人が,燃え尽き,過度の共感,良心の呵責など,さまざまな瀬戸際に立たされがちなことを挙げ,それに対して「コンパッション」(compassion)を育むことの大切さを語るところから,G.R.A.C.E.プログラムは始まった(以下,ピリオドは略しGRACEプログラムと表記)。
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