特集 認知症を持つ患者の意思決定支援
【鼎談】認知症を持つ人の「医療同意」を取り巻く課題—法律の視点から考える
成本 迅
1
,
小賀野 晶一
2
,
名倉 勇一郎
3
1京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学
2中央大学法学部
3公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート
pp.448-457
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200716
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認知症高齢者の「医療同意」においては,同意能力が低下した人の意思決定を支援するための多くの解決すべき課題が残されている。本来,医療行為とは本人と医療機関との契約に基づいて実施されるものであることから,特に成年後見人による代理決定などに関する法律的観点からの課題が多い。
このような中,成本迅氏らによる「認知症高齢者の医療選択をサポートするシステムの開発」プロジェクトには,法律家も参画して意思決定支援のあるべきプロセスや,地域全体のサポート体制づくりなど課題解決の方向性を明らかにした。
本鼎談では成本氏の司会のもと,同プロジェクトに参画した2人の法律家を招き,法律の視点から認知症を持つ人の意思を尊重した支援を考察する。
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