特集 認知症を持つ患者の意思決定支援
医療同意能力評価の実際—多忙な現場でいかに運用するか
加藤 佑佳
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学
pp.444-447
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200715
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身体侵襲を伴う医療行為においては,違法性を阻却するために患者本人が説明を十分理解した上で同意する過程が不可欠である。認知症患者においても同様であり,本人の意思を十分に尊重するための適切な同意能力評価と意思決定支援が必要である。
筆者らは,理解,認識,論理的思考,選択の表明,の4つの側面から,認知症患者の同意能力の客観的評価を実施している。本稿ではそのエッセンスを紹介するとともに,多忙な現場での実践および記録の方法について基本的な考え方を述べる。
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