書評
地域医療と暮らしのゆくえ—超高齢社会をともに生きる
伊関 友伸
1
1城西大学経営学部マネジメント総合学科
pp.159
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200650
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地域における医療・介護システムを考察する絶好の書
2025年問題—社会問題の大変革期
わが国は年齢階層別人口で突出した数を占める第1次ベビーブーム世代が,75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」に直面している。現在でも,2025年以降起きるであろうさまざまな社会問題の先駆けとして,医療・介護サービスの提供力の弱い地方や,貧困が拡大している地域などで,医療崩壊や個人・家庭の孤立という問題が現れている。
著者である高山義浩氏は,厚生労働省から二度にわたって招聘を受け勤務した経験を持つ,沖縄県立中部病院に勤務する医師である。医学書院の月刊誌『病院』における連載「地域医療構想と〈くらし〉のゆくえ」や,朝日新聞デジタル「アピタル」での連載記事,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを通じて独自の情報発信をされてきた。
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