特集 看護の専門分化とクリニカル・ナース・スペシヤリスト(CNS)—その現状と展望 聖路加看護大学公開講座委員会編
第3章
クリニカル・ナース・スペシャリスト(CNS)の役割と教育
Ann B. Hamric
pp.383-402
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900215
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
4つの主な役割におけるCNSの実践例
CNSの技術/能力の例
CNSの役割発揮に影響する変数
なぜ大学院レベルの学位を必要とするのか
はじめに
この講演では,CNSの役割についてより詳しく検討していきたいと思います。CNSが担ってきた実践的な役割の実際について,さらに詳しい説明を具体的な例を引用しながら話していきたいと思います。具体例ですけれども,私のCNSとしての実務経験,および私の同僚のCNSの方々の経験から引用させていただきたいと思います。ちなみに,この分野についてさらに詳しい情報をお知りになりたい方は,実例豊富な本が出ていますので参考にしてください(Sparacino, P. S. A., Cooper, D. M. & Minarik, P. A. (1990). The Clinical Nurse Specialist Appleton & Lange.)。
第1章で述べましたように,CNSの役割というのは非常に複雑なものです。役割といってもさまざまな側面を持っており,それぞれがユニークで絶え間なく変化しています。CNSは,私がいままで携わってきた仕事の中でも最も刺激的な,しかし,やりがいがあって楽しい看護実践だというふうに感じています。
先ほど,CNSは,4つのサブロールから構成されていると話しました。それをまず1つ1つ見ていきたいと思います。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.