連載 Happy Nurses=Happy Patients 看護力の高い組織を育む・2
ナースたちを魅了する病院—マグネット病院とは?
竹熊カツマタ 麻子
1
1聖アンソニーメディカルセンター
pp.746-748
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200525
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
今回は,看護師たちを魅了する組織づくりという視点から,「マグネット病院」を取り上げます。「マグネット病院」「マグネット認証」または「マグネットプログラム」という用語をお聞きになったことがあるかもしれません。マグネットという用語は磁石・引きつけるという意味を持ち,マグネット病院とは「優秀な看護師たちを魅了して組織に留め続ける磁力(Magnetism)を持っている病院」ということになるわけです。
1980年代の初め,米国の80%以上の病院は適切な看護人員配置ができないほど深刻な看護師不足に悩まされていました1)。これを受け,米国看護アカデミー(American Academy of Nursing)がタスクフォースを設置し,看護師の離職原因について分析を行いました。その結果,看護師不足という課題を抱えながらも,看護実践を支えるシステムを創り上げて看護師たちを魅了して離さない組織づくりに成功している病院が全国各地に存在していることが明らかになりました。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.