病院管理の現場から 看護最前線
院内教育を担当しての学び
小田島 多美子
1
Tamiko ODAJIMA
1
1NTT札幌病院
pp.1231
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209750
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臨床現場の看護婦が,日々進歩する医療に対応し,複雑な業務や拡大してゆく役割を果たすためには,スタッフ個々の力量を有効に発揮できるような職場環境を作ることが必要である.それには,現場婦長の教育的な関わりや,院内教育の及ぼす影響が非常に大きいといわれている.
私自身,病棟婦長として,スタッフの良い面を認め,足りないところは個別的な関わりを通して補って自己成長させたいと考えているが,現実には思うようにいかないことが多い.この1年間に看護チームの半数近くのスタッフが退職したり勤務交替になった.当然のことながら,リーダーシップをとれる年代の看護婦から,看護に対する不安や業務がスムーズに進まないといった不満が聞かれた.私は,中堅看護婦への働きかけの不足を痛感させられた.
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