連載 回り道ナース・21
一度通った道ならば
松本 圭古
pp.1139
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200349
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●3割から復帰する期間
10月10日にパシフィコ横浜で開催された,医学書院看護特別セミナー「パトリシア・ベナー博士来日講演会」を拝聴してきた。今回の講演テーマは「看護実践における専門的技能」,看護師がいかにして臨床実践による経験的学習を正確な臨床判断につなげていくか,というプロセスの解明とその指導である。4年前にも同じ会場でベナー博士の来日講演があり,その時も参加していたのだが,当時の講演がさらにパワーアップして戻ってきたという感じで,非常に刺激的な3時間だった。
質疑応答では,大学の博士課程で中堅看護師を対象とした研究をされている方が,病棟間の異動や転職で別の病院に勤めることで,これまでに獲得してきた仕事上のパフォーマンスが一度低下する,一度エキスパートになったとしてもまた新人に近い状態から始めることになるという問題点について質問をされていた。
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