NAレポート
ディペックス・ジャパン主催 国際シンポジウム「病いの語りが医療を変える─患者体験学の創生」開催—患者の語りの二次分析を医療サービスや政策に活用する時代へ
渡辺 千鶴
pp.968
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200016
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患者の語りには大きな価値がある
7月20日,京都大学芝蘭会館稲盛ホール(京都市左京区)で国際シンポジウム「病いの語りが医療を変える─患者体験学の創生」が開催され,看護師をはじめ,医師,薬剤師,介護士などの医療福祉関係者,大学の研究者や学生など約100名が参加した。
主催者は認定NPO法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」だ。本誌7月号のTOPICSでも紹介したディペックス・ジャパンは,2007年に設立された任意団体で,英国オックスフォード大学で開発されたDIPExをモデルに「健康と病いの語り」の日本版データベースを構築してきた。この8年で乳がん,前立腺がん,認知症の患者や家族の語りを専用のウェブサイト(http://www.dipex-j.org/)で公開し,現在は大腸がん検診や臨床試験・治験,慢性疼痛の語りを準備中だ。
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