NAレポート
「患者(体験者)の語り」をデータベース化,Web公開/ディペックス・ジャパンの患者主体の医療・介護を目指すプロジェクト
藍原 寛子
pp.936-937
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101859
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■「患者(体験者)の語り」で,患者主体の医療・介護をつくる
患者が自らの言葉で病気や治療体験を語る「患者の語り」をデータベース化し,Web上で公開,より多様な人々に患者の視点に立った医療への理解を深めてもらう活動をしている特定非営利活動法人「健康と病いの語り ディペックス・ジャパン」(別府宏圀理事長,事務局・東京都中央区)は,「乳がんの語りウェブページ」に続く第二弾として6月,「前立腺がんの語りウェブページ」(http://www.dipex-j.org/pc/)を公開した。
これを記念して同月13日,東大農学部弥生講堂で総会と記念講演会を開催。患者や家族,医師ら医療従事者,臨床心理士らが出席。参加者は,制作過程やWebコンテンツ,今後の活用方法などの理解を深めた。「がん哲学外来」の樋野興夫理事長(順大病理・腫瘍学講座教授)の記念講演「人間学の法則+生物学の法則=がん哲学」も開かれた。
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