特別寄稿
WHO神戸センター主催 国際シンポジウム「男女差に敏感な医療」レポート
長尾 紅子
1,2
1ユリーカ・ジャポン
2WHO神戸センター
pp.673-679
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100574
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はじめに
本年3月1日土曜日,国際シンポジウム「男女差に敏感な医療」がWHO神戸センター(川口雄次所長)主催,千葉県後援により,千葉県の幕張メッセ国際会議場にて開催された。このシンポジウムはWHO神戸センター「女性と健康プログラム」の一作業部会がその活動の一環として開いたものである。筆者は同部会の一員としてシンポジウムに参加したが,その立場からシンポジウム概略と所感をまとめてみたい。
シンポジウムのタイトル「男女差に敏感な医療」はまだ一般的には耳慣れない表現であるが,過去2年の間に注目を集め始めたGender Sensitive Medicine注1)のWHO神戸センターによる邦訳である。
シンポジウムは以下を目的として開かれた。
●世界各国から選ばれた専門家による「男女差に敏感な医療」における研究成果の発表と意見交換を通して本課題の知識を共有する。
●情報交換を通して本課題に関する研究提携を促進する。
●「男女差に敏感な医療」の成功例に関する情報を収集し,更に普及する。
●性差認識の具体化を目指した健康政策開発へ良い影響を及ぼす。
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