連載 問題事例に看護コンサルテーション!・4
看護の守備範囲と院内資源の活用―ジェネラリストに求められる「心のケア」の能力とは
松下 年子
1,2,3
1横浜市立大学大学院医学研究科・医学部看護学科
2日本アディクション看護学会
3日本高齢者虐待防止学会
pp.506-509
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102799
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前回は,自分の守備範囲を自覚していることが「専門性がある」ことの最小要件であると述べた。看護に限らず専門性をうたう領域は発展とともに細分化していくが,看護の専門性である「人との関わり」に必要な知識・技術は,いかなる細分化された分野においても求められよう。なかでも「心のケア」に向かう能力は,人との関わりにおいて必須ともいえる知識・技術の1つであり,ジェネラリストに求められる最低限の基本的能力に相当すると考える。さて,心のケアが必要な患者さんは多様であるが,ジェネラリストの守備範囲はどこまでになるのであろうか。
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