特集 マネジメントリフレクションで管理の質向上をめざす
キャリア手帳と研修へのリフレクション導入―リフレクティブな思考が身につくことで,成果につながる行動変容を促す
安部 陽子
1
,
長井 友利子
2
,
大森 綏子
1
1公益社団法人兵庫県看護協会
2公益社団法人兵庫県看護協会 教育研修部
pp.936-943
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102583
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はじめに
公益社団法人兵庫県看護協会(以下,本会)は,人間の尊厳と権利を尊重することを理念に,看護職が職業倫理と資質の向上を図るとともに,安心して,誇りをもって働き続けられる環境づくりを推進している。併せて時代のニーズに応える看護領域の開発・発展を図ることにより,人々の健康な生活の実現に寄与することを目的とした活動を展開している。
具体的な活動の一つに研修事業がある。地域における社会資源となりうる人材の育成をめざし,個々の看護職がキャリア開発していけるような研修プログラムとして,毎年80~100コース準備している。しかし,研修で学んだ新たな知識は個人のなかに留まり,チームや部署に波及できていないという指摘がある。つまり個人が習得した知識・技術を上手く使えない,行動変容に至らないことが課題であった。
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