特集 慢性腎臓病の看護実践をリフレクションする
1.慢性期看護実践に活用するリフレクション―患者の内省を支える,リフレクティブな実践者としての看護師
東 めぐみ
1
1東京都済生会中央病院人材育成センター・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
リフレクション
,
リフレクティブな実践者
,
状況との対話
,
知を生み出すこと
,
行為の中のリフレクション
,
慢性看護
Keyword:
リフレクション
,
リフレクティブな実践者
,
状況との対話
,
知を生み出すこと
,
行為の中のリフレクション
,
慢性看護
pp.255-262
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000822
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看護師は,リフレクティブな実践者として実践から新たな知を生み出すことができる.リフレクティブな実践者は患者が理解してほしいことに気がつき,実践することができるため,それが新たな知を生み出すことにつながるのである.そのため,看護師自身がリフレクションを適切に理解し,実践から学ぶ方法を身につけることが求められる.患者の療養行動において,長年の療養生活のなかで生み出した知恵が患者にはたくさんある.半面,その経験が「閉じた学習法」となって患者を苦しめることがある.看護師が「本当にその方法でよいのか」という問いを投げかけることで,患者は自己の方法について内省を始める.長期にわたる療養生活を強いられる患者は,看護師同様に「リフレクティブな実践者」である.看護師は自分自身がリフレクティブな実践者として学びながら,患者がリフレクティブな実践者でいられるように支援する存在でもある.
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