特別記事 被災地支援
看護職のみで編成された日本赤十字社の「看護ケア班」―派遣の経緯と東日本大震災被災地での活動内容
東 智子
1
,
大林 由美子
2
,
千代 慶子
3
,
浦田 喜久子
3
,
川口 智嘉子
4
,
渡辺 絵美
4
,
三浦 範子
6,7
,
小松 恵智子
5,7
1日本赤十字社事業局看護部 看護管理・教育課
2日本赤十字社事業局看護部 看護係
3日本赤十字社事業局看護部
4八戸赤十字病院 看護ケア班第3班
5秋田赤十字病院 看護ケア班第5班
6秋田赤十字病院 看護ケア班第6班
7秋田赤十字病院 看護ケア班第14班
pp.39-47
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102314
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東日本大震災では,災害の特徴から,慢性疾患の予防や長期化する避難所での環境調整など,救急医療ニーズより看護ケアのニーズの大きさが際立った。そこで,日本赤十字社では急性期の医療救護班の派遣に加え,新たな救護活動の展開として,看護師だけで編成する看護ケア班の派遣を行なった。看護ケア班は1班あたり2名で編成し,各班5日間の活動で,2011(平成23)年6月2日~8月29日までの約3か月間,計17個班,のべ35名の看護師が,岩手県陸前高田市で現地の保健支援チームと協働し,活動を行なった。
本稿では,日本赤十字社の救護活動では初となる看護ケア班の活動について,派遣の経緯と被災地での活動内容について述べる。
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