増刊号特集1 東日本大震災への医療支援の記録
日本赤十字社の取り組みと被災地からの報告
全国のJMATを中心とした支援で避難所での死亡者がゼロに―いわき市医師会 木田光一会長に聞く
藍原 寛子
pp.692-694
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102137
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いわき市は浜通り最大の避難者受け入れ地域に
東日本大震災直後から,特に福島第一原発の爆発事故の影響で物資が途絶えたいわき市。一時は150か所以上の避難所に1万人を超す人々が避難しており,避難所の医療保健対策が重要になるなか,発災翌日の3月12日から5月3日まで,日本医師会のJMAT(日本医師会災害医療チーム)を中心に,全国の医師,看護師らが避難所で活動を続けた。愛知県医師会の20チームを筆頭に,福岡県医師会の13チーム,富山県医師会11チーム,東京都医師会6チーム,京都府医師会6チームなどが現地入りした。
支援を受けた地元のいわき市医師会の木田光一会長,直後から支援に入った愛知県医師会の稲坂博救急災害担当理事らに,いわき市の避難所での医療活動の状況と,災害対策に関する地域医療の課題などを聞いた。
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