増刊号特集1 東日本大震災への医療支援の記録
日本赤十字社の取り組みと被災地からの報告
合同班に工夫と活力をもたらした毎日のブリーフィングとミーティング
木下 美穂
1
1名古屋第二赤十字病院
pp.659-663
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102130
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はじめに
2011(平成23)年3月11日14時46分,三陸沖を震源に国内観測史上最大のマグニチュード9.0を記録した東日本大震災が発生した。名古屋第二赤十字病院(以下,当院)は,発災直後から院内災害対策本部(以下,院内災対本部)を立ち上げ,救護班とDMATを派遣した。
筆者は,日本赤十字社愛知県支部,名古屋第一赤十字病院(以下,名一日赤)と名古屋第二赤十字病院(以下,救護関連では名二日赤)の合同班(第5班)の看護師長として,発災後9日目の3月20日から24日にかけて石巻市に派遣された。救護班は,現地災害対策本部(以下,現地本部)がおかれている石巻赤十字病院(以下,石巻日赤)に拠点をおき,指示命令のもと活動した。活動を通して,避難現場の状況,当時の救護体制と活動内容について報告する。
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