特集1 高齢者看護の質向上に向けて
認知症ケア,地域連携の視点から
認知症高齢者を地域につなげる回復期リハビリテーション看護の役割
高橋 佳恵
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1医療法人渓仁会札幌西円山病院 回復期リハビリテーション病棟
pp.193-196
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101977
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札幌西円山病院は,神経内科領域を主とする老年医学」「リハビリテーション医学」「老年看護」を3本柱として,主に要看護・介護老年病の患者を対象に,施設ケア・在宅ケアの医療サービスを提供している(表1)近年は,医療依存度・介護の必要性も共に高くなっている現状がある(図1)今回,回復期リハビリテーション病棟が実践している認知症高齢者を地域につなげるための支援について報告する。当院の回復期リハビリテーション病棟は,病院の持つ特色上高齢の患者が多く,廃用症候群の占める割合が高くなっている(表2)。
なかでも認知症高齢者の割合は多く,その人の残された力を見きわめ,リハビリとケアを結び付け,地域へ向けたアプローチにも力を入れている。回復期に入院直後から退院支援は始まり,治療やケアの方向性,退院先の要望など情報を共有し,他職種とのカンファレンスにて,認知症高齢者にとってベストな生活の場へ退院できるよう支援している。
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