特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅹ章 高齢者の慢性期医療の実際
2.回復期リハビリテーション病棟における認知症リハビリテーション
旭 俊臣
1
,
反町 拓
1
,
賀曽利 裕
1
,
関口 良一
1
Toshiomi ASAHI
1
,
Taku SORIMACHI
1
,
Yu KASORI
1
,
Ryoichi SEKIGUCHI
1
1旭神経内科リハビリテーション病院
pp.988-993
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_988
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Summary
▪近年の回復期リハビリテーション病棟(回復期リハ病棟)は,急速に増加する認知症患者の対応に悩んでいる.
▪対応に苦慮する原因の多くは認知症の行動および心理症状(BPSD)である.
▪筆者は2003年より回復期リハ病棟に入院デイケアを開設し,長年にわたって認知症リハビリテーション(認知症リハビリ)に取り組んできた.
▪認知症リハビリは認知症患者に対して神経心理療法,理学療法,作業療法,言語療法を複合的に取り入れて行う療法である.
▪回復期リハ病棟に入院デイケアを導入し,認知症リハビリを実施した結果,BPSDの改善に一定の効果が認められた.
▪本稿では回復期リハ病棟における入院デイケアの取り組みと認知症リハビリの有効性について述べる.
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