特別記事
―海外レポート―全米看護連盟教育サミットに参加して―シミュレーションセンターの管理・運営,教育プログラムの開発に携わる立場から
臼井 いづみ
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1千葉大学大学院医学研究院 医学教育研究室
pp.148-151
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101958
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はじめに
筆者は現在,千葉大学医学部シミュレーションセンターの管理・運営とシミュレータを使った教育プログラムの開発を行なっています。当センターは,医学部の施設ですが,医学部附属病院の中にあり,主に医学部生と研修医の教育に利用されています。
病院の看護職員に対する研修は,看護部の教育研修室や看護の質管理担当が実施する,末梢静脈留置針穿刺の技術研修やBLS研修に場所,モデルなどを提供しています。当センターには,Sim man 3G(R)をはじめ高度なHuman Patient Simulatorが複数ありますが,医学部5年生のベッドサイド実習で一部の診療科が利用しているだけでした。2010(平成22)年12月から,医療安全管理部や看護教育研修室,各診療科の協力を得て,病棟ごとに多職種で行なう患者急変対応シミュレーション研修を開始しました。
看護職員へのシミュレーション教育を模索していた時に,看護のシミュレーション施設見学とNLN教育サミットを視察する機会を得ましたので本稿で報告します。当センターは来年度に施設移転と機能拡大が予定されているため,大変有益な機会となりました。
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