発言あり
地球サミット
関 雅楽子
1
,
田原 直廣
2
,
山田 信也
3
1東京都世田谷保健所
2宮崎県環境保健部
3名古屋大学医学部公衆衛生学
pp.377-379
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900584
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「葦(よし)の髄から」
平成4年1月30日,世田谷区民ホールで,区民健康村縁組協定10周年記念の式典が行われた.世田谷区と川場村(群馬県)は,昭和56年に,区民健康村相互協力協定を結び,地域間交流の実績をあげて来た.'91年区政概要によれば,①りんごの木のオーナーになって,地元農家とのふれあいのもと,春の摘花,秋の収穫を楽しむなど,農作物に触れる,②豊富な素材ときれいな水を生かして,和紙づくり技術を習得する造形大学など,趣味を生かす,③世田谷美術館収蔵の美術品を,テーマを決めて毎年展示する,などの交流事業が記され,平成2年度の利用状況は延べ71,418人となっている.小学校5年生の移動教室や,一般の区民の利用の総計である.この中には,人数は少ないが,保健所デイケアメンバーの宿泊訓練も含まれている.
そして10周年,この日を記念して,新たに友好の森事業に関する相互協力協定を結んだのである.その目的は,区民健康村を支える川場村の環境を保全育成し,自分たちの身近なところにある森林を,自分たちで守り育てることをとおして,環境問題の新しい取り組みのあり方を追求する,としている.
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