特集1 社会からのニーズに応える看護管理の役割を再考する
あしたのマネジメントをデザインする
[社会的共通資本としての看護の役割と責務]これからの少子高齢社会で看護がすべきこと―日本におけるナーシングホーム構想
安藤 眞知子
1
1株式会社 在宅ケアセンターひなたぼっこ
pp.16-19
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101921
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はじめに
少子高齢化社会における看護の役割は多様化しています。国が在宅医療政策を推進するなかで,訪問看護師の役割は,「在宅療養を支援する専門家」として,地域のニーズに応えていくことだと考えます。そこで,これからの在宅看護では,住み慣れた地域で安らかな最期を迎えられるように,365日24時間在宅を支えるサービスとしての「ナーシングホーム」が必要ではないでしょうか。
私は在宅に関わるようになって17年が経ちました。10年来,一緒にやってきた同僚とお金を出しあい,2009(平成21)年「在宅ケアセンターひなたぼっこ」(以下,「ひなたぼっこ」)という在宅ケア施設を開設し,いまは「ナーシングホーム」の実現に向かって活動しています。「ナーシングホーム」というと,まだ日本にもそう多くない施設であり,あまり聞き慣れないことばかも知れません。本稿では,2006(平成18)年に介護報酬上に創設された「療養通所介護」とその実際,そしてこれからの課題について述べたいと思います。
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