連載 スクラブナース6年生・67
完全看護
鈴木 美穂
pp.1202
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101915
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ニューヨークの病院では患者に付き添って病室に泊まる家族が驚くほど多い。一応面会時間は設けてあるが,面会時間外だから帰ってくれと言うことはない。なかには病院に“住んでいる”家族もいる。
病院から仕事に通うこともあれば,病院でシャワーを浴びて,ゲストトレイという家族用の病院食で食事をとることもある。病院はcot(簡易折りたたみベッド)やリクライニングチェアを無料で貸し出す。個室では横になれるソファが備え付けられている部屋もある。個室といっても差額部屋の意味での個室ではなく,治療上必要な隔離のためのものであり(病院としてはもともと高額の医療費が請求できるのだろう),泊まる家族はマスクやガウンを着用したまま寝ることになる。ニューヨークの急性期病院には個室か2人部屋しかない。2人部屋で配偶者や患者と性別の異なる家族が泊まる場合には同室者に了承をとることになっているが,お互い様だからとまず問題になることはない。
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