連載 看護と医療政策を考えるヒント・20
診療報酬改定から生産性向上につなげる業務改革
松村 啓史
1,2
1テルモ株式会社
2厚生労働省中央社会保険医療協議会
pp.1203
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101916
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先日,米国シリコンバレーの躍進企業を訪問しました。受付にあったポスターには,「ドイツの品質」「中国の価格」「日本のサービス」の文字が。グローバルな事業展開をめざすこの企業が,意外にも日本の強みは品質ではなくサービスだと言っているのです。考えてみれば日本の品質というのは,故障が少なく,アフターサービスやメンテナンスのよさに裏打ちされたものです。
サービスとは,幅広く奥深く,相手の立場に立ち,心を込めて実践することです。ところが,今や病院を含め日本の組織全体がそうしたサービスの在り方を忘れつつあります。米国流のマニュアルの横行やITによる表面的なシステム化や合理化がそうさせたのでしょう。
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