てんてき
完全看護に思う
松田 道雄
1
1小児科
pp.21
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913134
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先日,ある病院に入院していた成人病の人が退院して,病院の話をしてくれた。その病院は新設された評判の病院で,完全看護をするというので家に人手がないその人は,これならいいだろうと思って入院したのだった。
ところが,はいってみると,完全看護というのは,付添人をゆるさぬということで,入院患者が自分でやらねばならぬことがたいへん多い。そればかりか,小児科で入院してきた子も,完全看護で親からはなされてしまう。そんな子が夜にさびしがって泣くので,おとなのベッドのあいだに子どものベッドをいれて夜泣きしたときは,となりのベッドのおとながあやしてやらねばならぬ。
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