増刊号特集II “チーム医療”と特定看護師(仮称)のゆくえ
見えづらい「特定看護師(仮称)」将来像―検討会を終え制度化へ
三浦 直美
1
1時事通信社社会部科学班
pp.731-735
発行日 2010年7月26日
Published Date 2010/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101808
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厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」が3月に終了。2009(平成21)年8月以降,約7か月11回におよぶ議論の末,看護師をはじめ薬剤師,臨床工学技師など各職種の役割の拡大が報告書に盛り込まれた。
そのなかで目玉といえるのが,医師しか行なえないとされている医行為の一部を担える「特定看護師(仮称:以下略)」の創設だろう。しかし,法改正は伴わず,自立した裁量権をもつ米国などのナースプラクティショナー(以下,NP)とは異なることをあえて明記している。中途半端な印象は否めない。現行法の枠組みのなかで“試行”として制度検討が始まるが,なかなかその姿は見えづらいものとなっている。
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