特集 NSTが実現する医療の質向上――診療報酬改定をさらなる契機に
全病棟における栄養管理の均てん化をめざした看護部の組織的取り組み―得られた効果と看護管理者が果たす役割
高松 むつ子
1
,
中島 仁美
1
,
斧 明美
1
1久留米大学病院看護部
pp.579-581
発行日 2010年7月10日
Published Date 2010/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101780
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全病棟に栄養管理担当看護師委員会を配置した経緯
久留米大学病院(以下,当院)のNST活動は全科型として2004(平成16)年度から病院長直属の「NST運営委員会」として活動を開始した。NST運営委員会は,医師,看護師,薬剤師,栄養士,臨床検査技師および医事課や情報システム室などのスタッフがチームとなり,患者によりよい栄養療法が提供できることを目的としている。
図1は当院におけるNSTチーム医療の概念図である。NST専門療法士は看護師18名,薬剤師3名,栄養士6名,臨床検査技師3名の合計30名で,各診療科の医師・看護師から栄養管理に関する相談を受けたり,情報提供を行なうことで,よりよい医療が提供できるための役割を担っている。
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