特別記事
看護師のための患者の感情表出を促進させるコミュニケーション・スキル“NURSE”
關本 翌子
1
1独立行政法人国立がん研究センター東病院緩和ケア病棟
pp.488-491
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101758
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看護師ががん患者を心理的に支援するうえで共通に抱えている問題
悪い知らせとは,「根本的に,そして悲観的に患者の将来を変えるすべての知らせ」と定義され1),衝撃の強さは患者の期待と医学的現実のギャップの大きさで決まる。悪い知らせを伝える際に必要なスキルとして「SPIKES」「SHARE」などは全国的に広がっているが,現場では患者・家族へのコミュニケーションにおいて葛藤を抱えている看護師も多い。看護師は,悪い知らせを伝えられた後,どのように患者の気持ちに寄り添うか日々悩んでいることであり,コミュニケーション・スキルが必要である。
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