連載 宮子あずさのエキサイティングWriting・16
感情の表出を観察する
宮子 あずさ
pp.328-331
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200490
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ある日,職場の会話で……
私が勤める精神科の訪問看護室は,現在勤務者が5人。全員看護師で,60代の男性科長以外は皆女性です。異動によって多少動いてきましたが,現在は50代2人,30代後半が2人。皆とても仲が良く,訪問看護室に戻ると,記録の傍ら,引き継ぎがてらのおしゃべりに花が咲いています。
そんな仲間との会話がきっかけになって,私はある重大な発見をしました。この時期は,病気よりもキャラクターに強く違和感を覚える利用者さんが多く,日々内なる地雷を踏まれまくり。その場は耐えて終了しても,訪問から戻ると,愚痴のひとつも言わないと記録も手に付かない。そんな状態だったのです。
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